冨田実アイクリニック銀座

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レーシック手術が受けられない人

視力回復手術の代表格であるレーシック手術は、短時間で終了する画期的な手術として世界中で普及しています。日本国内でも120万人以上の人が受けているレーシック手術ですが、誰でも手術が受けられるという訳ではありません。手術の前には、何時間もかけて詳細な検査を行いますが、検査の結果でレーシックが不適応となる場合もあります。他にもレーシックが適さないと言われることがありますので、ここではレーシック手術が受けられないケースについてご紹介します。

  • (目次)
    ・レーシック手術の流れ
    ・レーシック手術を受けることができない人
    ・レーシック手術が適している人
    ・老眼でもレーシックは受けられるの?
    ・まとめ

手術の流れ

点眼麻酔

点眼直後は、少し沁みる感じがあることもあります。


フラップ作成

フェムトセカンドレーザーで角膜表面にフラップを作成します。フラップは、約100㎛の薄い蓋のようなもので、手術後の痛みを軽減する効果があります。当院では「目に優しい手術」を可能にしたフェムトセカンドレーザー「フェムトLDV-Z8」を使用しています。


屈折矯正

フラップをめくってエキシマレーザーを照射し、近視、遠視、乱視などの屈折異常を矯正します。レーザーの照射時間は数十秒と短く、レーザー照射が終了したらフラップを元の位置に戻します。当院では、手術中の目の動きを8次元で立体的に追尾してレーザーを照射できるエキシマレーザー「8次元アマリス1050RS」を使用しています。


角膜強化法

角膜にビタミンB2を点眼しながら安全な波長の紫外線を照射して角膜強度を向上させる角膜強化法(角膜クロスリンキング)を行います。これによって、レーシック手術の課題であった近視の戻りや合併症を予防します。
※スタンダードレーシックにはこの手術工程はありません。


手術終了

最後に目を洗浄して手術は終了です。フラップは自然と接着しますので心配はいりません。


手術後の安静

手術後は安静室で一定時間お休みいただきます。


手術直後の診察

安静室で一定時間お休みいただいた後、最後に診察を行います。この診察で特に問題がなければ、そのままご帰宅となります。


レーシック手術を受けることができない人

手術の適応診断
レーシック手術も眼の手術になりますので、手術前には詳細な検査を行ってから手術の適応を診断します。手術を希望しても適応とならないケースもありますので、ご希望に添えない時は心苦しいものです。ただ、レーシックが受けられなくても、ICL手術という選択肢もありますので、視力の回復を強く希望される方には、目の状態に適した視力回復手術をご提案いたします。ここからは、レーシック手術が受けられないケースを挙げていきますので、参考にしてください。
*重篤な病気や目の病気を患っている

重篤な全身疾患(糖尿病や膠原病など)をお持ちの方は、レーシック手術が受けられない場合があります。また、白内障や網膜疾患、緑内障、円錐角膜などの目の病気をお持ちの方もレーシックが受けられないことがあります。
ただし、症状が落ち着いてる場合や軽度な場合は手術が受けられることもあります。目の病気であれば当院で診断することができますが、全身疾患の場合は受診先の主治医にレーシック手術を検討していることをご相談いただき、手術の可否について診断を仰いでください。レーシック手術では、ステロイド点眼薬を使用しますので、その点についても主治医に
伝えていただき、手術の可否について確認してください。当院の診断と通院先の主治医の診断の双方の診断をもとに手術の適応を判断いたします。

*服用中のお薬がある場合

精神系やホルモン系のお薬を服用されている場合、レーシック手術が不適応となる場合があります。現在の症状や服用されているお薬の種類によって手術が受けられない場合がございますので、適応検査のご予約時に治療中の病気や服用中のお薬についてお伺いさせていただきます。また、問診票でも同様の確認を行います。

*角膜の厚みが足りない場合

近視や乱視の度数に対して角膜の厚さが不足している場合はレーシック手術が不適応となります。特に、近視や乱視が強いと角膜を削る量が多くなりますので、角膜の厚さが薄いとレーシック手術は受けられません。その場合は、角膜の厚さに左右されないICL手術をご案内しております。

*角膜形状に歪みが認められる場合

角膜形状に異常が認められる場合は、レーシック手術が不適応となることがあります。手術前に行う適応検査で、角膜形状の検査も行いますので、角膜形状に問題がある場合は、レーシック手術ではなく、ICL手術が適している場合もあります。

*18歳未満の未成年

レーシックには年齢制限がありますので、18歳未満の方はレーシック手術を受けることができません。年代的に近視が進行する可能性もあり、屈折値や視力が安定していないことが主な理由となります。ただし、特殊な職業や資格試験で裸眼視力が必要な場合は、例外的に手術が適応となる場合があります。その場合は、保護者の同意が必要になります。

*妊娠中・授乳中の方

レーシック手術では、手術中及び手術後に点眼薬を使用します。そのため、妊娠中の方、授乳中の方は手術を受けられない場合があります。授乳中の方は、授乳を一定期間中止いただける場合は手術が可能な場合もあります。

*手術の内容を理解できない方

レーシック手術を受けていただく際には、必ず医師の診察を受けていただき、手術の適応診断や手術内容の説明を行います。また、手術をお申込みいただくと承諾書をお渡ししますが、医師の説明や承諾書の内容が理解できない方は手術が受けられません。

レーシック手術が適している人

レーシック手術が適している人は、全身疾患や目の病気が認められず、上記の項目に該当しなければ、レーシックによる視力回復が可能です。視力が悪いと眼精疲労の原因となることもありますし、眼精疲労が酷くなると肩こりや頭痛に悩まされることもあります。また、コンタクトレンズが合わない方もいらっしゃいますので、裸眼での生活を希望される方は、ご遠慮なく当院にご相談ください。

老眼でもレーシックは受けられるの?

老眼でもレーシックは受けられる
老眼は治療できないと言われていた時代もありましたが、遠近両用レーシックが登場したことで、老眼で苦労されている方でもレーシックによる視力回復が可能になりました。老眼が治療できなかった時代は、レーシックが受けられる年齢にも上限がありましたが、今では、幅広い年代の方にレーシック手術をご検討いただけることになりました。ただし、すべてのレーザーで遠近両用レーシックができる訳ではなく、最新のレーザーに限られます。
当院では、遠近両用レーシック「プレスビーマックス・ハイブリッド」を導入して遠近両用レーシックによる老眼の治療を行っておりますので、近視や乱視だけではなく老眼にお困りの方もご相談いただけます。

まとめ

ご来院いただいた皆様に適した視力回復手術をご提案
これまで、レーシック手術が受けられないケースについて説明してきましたが、レーシックが不適応と診断されてもICL手術であれば適応となる場合があります。当院では、より安全にレーシック手術を受けていただくために細心のレーザー機器を取り揃え、日本眼科学会が提唱する屈折矯正手術ガイドラインに基づいて、精度の高いレーシック手術を提供しています。また、すべてのレーシック手術をクリーンルームで行っていますので、手術環境の整備にも力を入れています。以前は治療できなかった老眼に治療もできるようになりましたので、ご来院いただいた皆様に適した視力回復手術をご提案いたします。

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