翼状片

翼状片とは、角膜(目の黒い部分)に結膜(目の白い部分)が入り込んでくる病気です。黒目の左右にある白い部分が黒目の中心に向かって三角形状に伸びてくるため、鏡を見ればすぐにわかります。逆に鏡を見ない生活を続けていると、他人に指摘されない限りはほぼ気付きようがありません。初期症状はありませんが、病気が進行してくると視力が下がるため、早期発見が大切です。 また、下から上に結膜が伸びてくることがあります。これを偽翼状片といいます。どちらも治療にあたっては一般的に手術を行いますが、手術を行っても再発することが多く、特に若い人は再発率が高いので注意が必要です。

翼状片の原因

翼状片・偽翼状片ともに原因は解明されていませんが、紫外線を浴びる機会が多い人によく見られるとの報告があります。そのため、建設業、プロスポーツ選手、漁師など昼間・屋外での仕事に従事する人に多い傾向があるほか、地域別に見た場合には南側、つまり沖縄県に多い傾向があります。 また、長年コンタクトレンズを着用していた場合も、翼状片にかかりやすくなるといわれています。ただし、個々人の体質に因るところも大きく、同じような生活をしていても、翼状片が出来る人もいればできない人もいます。

翼状片の症状

第一に目が赤くなる、黒目が欠けてくるなどの症状が出てくるため、見た目が悪くなります。気にならない方はいいのですが、人によってはそのことを指摘されるのが嫌で、人と目を合わせて話せなくなってしまうことがあります。 一方、それ以外の症状はそれほど多くありません。目がごろごろとした感じになることはありますが、痛みはありません。ただしこれは症状が軽い段階での話であり、病気が進行して白目が黒目全体を覆うようになると裸眼視力はもとより、矯正勢力も低下してしまいます。

翼状片の治療方法など

翼状片自体は悪性の組織ではないため、自覚症状がない初期の段階では経過観察、あるいは目薬などで様子を見ます。初期のまま病気が進行しないこともありますが、異物感が強い場合には手術を行うことになります。 手術は保険が効きます。自己負担額は3万円程度です。手術自体はそれほど難しいものではなく、10分程度で終了します。翼状片を切除して、その上にきれいな結膜を持ってくる「自己結膜移植術」という方法が一般的です。ただし、翼状片は再発率が高く、手術後1カ月もたたないうちに前よりひどい症状が出ることもあるため、手術の時期はよく医師と話し合って決める必要があります。

翼状片の手術の種類

手術にはいくつかの種類があります。もっとも簡単なのは翼状片をそのまま取り外す「単純切除」ですが、この方法は再発率が50%程度と非常に高く、あまりお勧めできません。 前述の「自己結膜移植術」は単純切除と比べると再発率は低いのですが、こちらも数%程度の確率で再発します。なお、手術終了後、抜歯するまではコンタクトレンズが着用できません。

翼状片の予防や注意点など

紫外線を防ぐために、サングラスや帽子を着用しましょう。特に紫外線カット機能のあるサングラスは紫外線量を90%近くカットすることが出来るため、夏場はほぼ必須です。 また、目に刺激を与えないことも大切です。コンタクトレンズはなるべく控え、目を触らないなどの工夫が必要です。その他、抗炎症剤の点眼は進行を予防してくれます。