ドライアイ外来

冨田実アイクリニック銀座では、ドライアイの原因を分析する最先端の検査機器を導入して、原因の特定、症状に応じた治療法の提案、経過観察まで専門的にドライアイを治療する専門外来を設置しています。

ドライアイについて

ドライアイ人口は増加傾向にあり、その数は2200万人とも言われています。特に、パソコンを使用するオフィスワーカーは、ドライアイになりやすい傾向にあり、3人に1人がドライアイだという報告もあります。もはや国民病とも言われているドライアイは、軽度な症状から重篤な症状まで様々で、目の病気を引き起こす原因にもなります。パソコン、エアコン、コンタクトレンズは、ドライアイになりやすい環境を作り出す「3コン」と呼ばれていましたが、現代社会では携帯電話の急速な普及、テレビゲームやポータブルゲームの流行など、ドライアイになりやすい環境で生活することが当たり前になっています。こういった環境的な要因もドライアイ人口を増加させる原因となっています。また、ドライアイは、年配の方や女性に多い特徴がありましたが、最近ではドライアイ患者の若年化が進んでいます。

ドライアイの原因

ドライアイは、「涙の分泌量の不足」と「涙の質の低下」が原因で起こります。涙は、悲しい時に流すだけではなく、私たちの眼を乾燥や異物の侵入から守ってくれていますが、この涙の量や質に異常が起こると、角膜や結膜が傷つきやすいドライアイの状態になります。ドライアイを直訳すると「目の乾き」になりますが、時には失明に至る病気に発展することもありますので、軽視することは危険です。ドライアイは、発症原因によって3つのタイプに分類されますので、原因に応じた治療を受けることが必要です。原因とは異なる治療を続けてもドライアイの症状は改善しませんので、自分のドライアイの原因を知ることが、適した治療を受けるための第一歩になります。

涙の構造

涙には、眼の乾燥や異物の侵入から眼を守る働きがありますが、無色透明の涙は3つの層で構成されています。この3つの層のどれかに異常が起こると、ドライアイ症状を引き起こす原因となります。また、涙の層を正常に保つには、瞬きが大切な役割を果たしていますので、長時間のパソコン作業などで瞬きの回数が減少するとドライアイの症状が現れます。

■ムチン層

ムチン層は、結膜上皮細胞(ゴブレット細胞)から分泌される粘液性の分泌物で、角膜と涙を接着して涙の安定性を保つ重要な役割を担っています。また、涙を眼の表面に均一に行き渡らせる手助けをしています。


■涙液層

涙液層は、涙の約95%を構成する層で、上まぶたの裏側にある涙腺から分泌されます。
涙液層には、タンパク質、ナトリウム、カリウム、 カルシウム、酸素などの様々な成分が含まれていて、角膜への栄養補給と角膜を保護する役割を担っています。


■油層

油層は、上下のまぶたの縁にあるマイボーム腺という器官から分泌されます。瞬きをする度に涙の表面が油分で覆われて、涙が蒸発するのを防いでいます。年配の方にドライアイが多く見られるのは、加齢とともにマイボーム腺の機能が低下するからです。

ドライアイの種類

ドライアイは、涙の量や質に異常が起こることが原因ですが、発症原因によって4つのタイプに分類されます。ドライアイを改善するには、点眼薬を使用すればいいという訳ではなくドライアイのタイプに応じた治療を受けることが重要です。まずは、詳しい検査で自身のドライアイのタイプを確認し、適した治療を受ける必要があります。

●蒸発亢進型ドライアイ(涙の質に異常があるタイプ)

涙は3層構造になっていて、日頃から私たちの眼を守ってくれています。涙を眼の定着させるムチン層、角膜に栄養を与えて角膜を保護する涙液層、涙の蒸発を防ぐ油層の3つの層が適切なバランスで眼の表面を覆うことで、眼が乾燥することを防いでいます。蒸発亢進型ドライアイは、涙の蒸発を防ぐ油層に異常が生じることが原因で起こります。
油層は、上下まぶたの縁にあるマイボーム腺から分泌されますが、加齢とともに機能が低下していきます。また、汚れや老廃物などでマイボーム腺が詰まると、油分の分泌が不足して涙が蒸発しやすくなります。この症状を「マイボーム腺機能不全」と言い、ドライアイ症状の80%以上を占めています。

<ドライアイ原因の80%以上を占めるマイボーム腺機能不全>
●マイボーム腺機能不全(MGD=Meibomian Gland Dysfunction)

マイボーム腺は、涙の蒸発を防ぐ油層を分泌している皮脂腺のことで、上まぶたに30~40個、下まぶたに20~30個あります。加齢とともに、分泌機能が低下してきますが、汚れやアイメイクなどが詰まることで、その機能が低下します。ドライアイ症状が女性に多く見られるのもアイメイクによるマイボーム腺の詰りが原因です。冨田実アイクリニック銀座では、マイボーム腺がどの程度機能しているかを確認できる検査機器を導入して、診断を行っています。

●BUT短縮型ドライアイ(新しいタイプのドライアイ)

最近では、「BUT短縮型ドライアイ」という新しいタイプのドライアイが見つかっています。BUTとはBreak Up Timeの略で、涙液層が形成されてから破壊するまでの時間を意味します。通常は、まばたきをすると10秒以上は涙が眼の表面を覆っていますが、BUT短縮型ドライアイの場合は、通常よりも早く涙液層が崩れてしまします。
BUT短縮型ドライアイの原因は、涙を眼の表面に定着させるムチンの働きが低下していることにあります。涙は充分に分泌されているのにも関わらず、涙が眼の表面全体に均一に行き渡らず、ドライアイの症状を引き起こします。冨田実アイクリニック銀座では、涙の層が破壊される時間だけではなく、どの部分の涙の層がどのように崩れていくのかを測定できる検査機器を導入して、BUT短縮型ドライアイの診断を行っています。

●涙液減少型ドライアイ(涙の量に異常があるタイプのドライアイ)

涙は、ムチン層、涙液層、油層の3つの層で構成されていますが、涙液層の異状によって起こるドライアイを涙液減少型ドライアイと言います。私たちの眼は、乾燥や刺激を受けると反射的に涙を分泌して、異物を外に流し出し、涙の膜を安定させる働きがあります。
正常な状態であれば、一時的に眼が乾燥しても直ぐに眼が潤う仕組みができていますが、涙液減少型ドライアイの場合、「刺激や乾燥→神経伝達→涙の分泌」というシステムに異常が生じ、涙が分泌されにくくなっています。涙液減少型ドライアイは、涙の分泌量が低下することで起こりますが、加齢、食生活、ストレス、薬の副作用など原因は様々です。
下まぶたの縁には涙液メニスカスという涙の溜まり場があり、涙の70%程度はここに溜まりますので、涙液メニスカスで涙の量を測定することで、涙液量の異常を診断します。
冨田実アイクリニック銀座では、涙液メニスカスの深さを測定して涙液量の異状を測定できる検査機器を導入して、涙液減少型ドライアイの診断を行っています。

●疾患併発型ドライアイ(病気が原因で起こるドライアイ)

ドライアイ症状は、他の病気が原因で起こる場合があります。ここでは、代表的な病気を紹介しますが、薬の副作用などが原因でドライアイ症状が現れることもありますので、眼に異常を感じたら早めに眼科を受診しましょう。

<シェーグレン症候群>

シェーグレン症候群は、正常な組織を自ら攻撃してしまう「自己免疫疾患」です。生じやすい症状に、ドライアイとドライマウスがありますが、涙腺と唾液腺に異常が起こることが原因です。目が乾燥することで、角膜や結膜に傷が生じ、角膜炎や結膜炎を発症することがあります。


<兎眼>

兎眼とは、顔面神経麻痺によって、まぶたを動かす眼輪筋が麻痺の影響を受けて、眼を閉じることができなくなる状態を言います。常に目を開いた状態になるため、涙を眼の表面に行き渡らせる機能が著しく低下し、ドライアイ症状を引き起こします。症状が重い場合は、角膜潰瘍や感染症など重症化することもあり、角膜が濁って視力が低下することもあります。


<スティーブンス・ジョンソン症候群>

スティーブンス・ジョンソン症候群は、急激に発症する皮膚や粘膜への炎症性疾患で、薬剤投与やウイルス感染が原因とされています。眼に症状が現れるケースは、70%程度と言われていますが、角膜上皮障害、角膜混濁、逆さまつ毛、マイボーム腺障害、ドライアイなどが目に現れる主な症状となります。重症例では、失明や角膜移植に至ることもありますので、適切な処置を受けることが大切です。


<糖尿病>

糖尿病には、糖尿病網膜症や白内障などの合併症が知られていますが、糖尿病角膜症によって角膜の神経障害が起こることがあり、角膜表面が傷つきやすい状態になります。
糖尿病の方は、知覚神経の低下によって瞬きの回数が少なくなる傾向がありますので、角膜の炎症やドライアイ等が起こりやすくなります。角膜に障害が起きると、涙の分泌量が減少し、「眼が乾く→角膜が傷つく→ドライアイが進む」という悪循環が起こります。
また、涙は血液から作られていますので、血糖値が高いと涙の成分が変化して、涙の質が低下します。これもドライアイの原因になると言われています。

ドライアイの症状

ドライアイの症状は、眼の乾燥だけではなく、軽度な症例から重症例まで様々な症状があります。ドライアイと言っても、症状が悪化すれば角膜移植や失明に至る病気に発展することがありますので、決して軽視してはいけません。特に年配の方や女性、コンタクトレンズを使用している方は、定期的に眼科検診を受けて眼のケアをすることが大切です。

ドライアイの主な症状
  • ・乾燥感
    ・異物感
    ・眼精疲労
    ・めやに
    ・眼の不快感
    ・点状表層角膜炎
    ・目の充血
  • ・流涙
    ・視力低下
    ・かすみ目
    ・目のかゆみ
    ・眼痛
    ・光を眩しく感じる

ドライアイの検査

●BUT検査:涙の質を調べる検査

この検査は、フルオレセインという色素を点眼してから細隙灯顕微鏡(眼科用顕微鏡)で青い光を当てながら眼の表面を観察し、涙の層がどのくらいの時間で破壊されるかを測定します。まばたきを止めると、時間の経過とともに涙が蒸発して、点眼した色素が消える部分が現れてきます。この色素の変化によって、涙の層が破壊される時間を計測し、10秒以上なら正常、5秒以下ならドライアイの可能性が高くなります。

●生体染色検査:角膜や結膜の状態を調べる検査

ドライアイで眼の表面が乾燥すると、角膜や結膜が傷つきやすい状態になります。この検査では、特殊な色素を点眼してから細隙灯顕微鏡を使って角膜や結膜の状態を観察します。傷ついた部分が色素で染色されますので、角膜や結膜に生じた傷の状態を見ることができます。検査で使用する色素には、黄色いフルオレセインやピンク色のローズベンガルという色素があります。

●シルマー試験:涙の量を調べる検査

この検査では、涙の量を調べます。シルマー試験紙という濾紙を下まぶたに挟み、5分間で染み込んだ涙の量を測定します。濾紙が濡れた長さが10mm以上であれば正常、5mm以下であればドライアイの可能性が高くなります。濾紙を下まぶたに挟むと、その刺激で涙が出てしまうことがあるため、代わりに細い糸を用いた綿糸法という方法もあります。

●血液検査:他の病気の有無を調べる検査

涙の量が極端に少ない場合や、眼の乾燥と同時に口が渇く症状がある場合は、シェーグレン症候群などの他の病気が疑われます。また、ドライアイと関係する病気は様々ありますので、血液検査を行って他の病気の可能性を調べます。

冨田実アイクリニック銀座では、ドライアイの原因を特定して、適切な治療を行うためにドライアイ外来を設置しています。ドライアイの治療を行うためには、まずドライアイの原因を知ることが重要です。ドライアイの原因に応じた治療を行うことで、より効果的にドライアイを改善することが期待できます。通常のドライアイ検査では、涙の量や涙の質を調べ、角膜や結膜の状態を調べることが一般的ですが、当院のドライアイ外来では、ドライアイの検査専用の最先端の検査機器を使用して、ドライアイの原因を様々な角度から調べます。また、生活環境やお仕事など環境的な要因を取り除くことも大切ですので、しっかりと相談しながら治療を進めていくことができます。

治療方針の決定には、ドライアイの原因を確認することが必要不可欠です。点眼治療を継続しているのにドライアイの症状が改善しないという方は、原因と治療法がマッチしていないのかもしれません。冨田実アイクリニック銀座では、最先端のドライアイ検査機器「idra」を使用してドライアイの原因を特定し、適した治療法をご提案しています。
ドライアイ症状は軽度なものから重度なものまで幅広く、患者様によって症状の感じ方も様々です。最先端のドライアイ検査機器「idra」は、ドライアイの原因を解りやすい評価尺度を使って、具体的な原因や症状を解明します。また、治療前と治療後の眼の状態を比較することで、治療の効果についても定期的に評価することができます。

油層の分析を行い、分泌量と厚みを評価します

ドライアイの多くは油層の分泌が不十分であることが要因です。この検査では、涙の層の中で油層がどのような状態にあるかを確認することで、ドライアイの原因を判別します。十分な量の油分が分泌されていれば問題ありませんが、油分が不足している場合は、涙の蒸発が促進されてドライアイ症状を引き起こします。

<油層の分析>

涙の層は瞬きによって形成されます。正常な場合は、1分間に20回回程度の瞬きが確認できますが、コンタクトレンズ利用者は、瞬きが頻繁になり、薄い油層を何とか維持しようとします。逆に、PC作業や読書中などは、瞬きの回数が4分の1にまで低下するため正常な涙の層が形成されにくくなります。


<層の厚み>

涙は、ムチン層、涙液層、油層の3つの層で構成され、約10㎛の厚さで角膜の表面を覆っています。涙の蒸発を防ぐ油層は、約0.1㎛の厚さがありますが、油分を分泌するマイボーム腺の機能低下や瞬きの数によって層の形成に異常が起こると、涙の蒸発が促進されてドライアイ症状の原因となります。

B.U.Tを計測

B.U.TとはBreak Up Timeの略で、涙液層が形成されてから崩れるまでの時間のことを指します。正常であれば、まばたきをしてから10秒以上は涙が眼の表面を覆っていますが、通常よりも早く涙液層が崩れてしまうとBUT短縮型ドライアイが疑われます。
BUT短縮型ドライアイは、涙を定着させるムチンの働きが低下していることが原因で、涙は充分に分泌されていても、涙が眼の表面に行き渡らず、ドライアイの症状を引き起こします。この検査では、涙の層が破壊される時間だけではなく、どの部分の涙の層がどのように崩れていくのかを測定し、より具体的にドライアイの原因を分析します。

涙液メニスカスの測定

涙液メニスカスは、簡単に言えば「涙の溜まり場」のことです。この涙液メニスカスに溜まった涙の高さを測定することで涙の量を測定することができます。涙液メニスカスの測定では、高さ、幅、面積、曲率がドライアイを診断する上で重要だと言われていますが、最先端のドライアイ検査機器「idra」は、5つのポイントで涙液メニスカスを評価することができ、リアルタイムの変化を見ることができますので、ドライアイの診断に大きな役割を果たします。

角膜トポグラフィーによる涙液層の診断

角膜トポグラフィーで涙液層を撮影すると、角膜に投影したマイヤーリングの変化によって涙の層が崩れるまでの時間や位置を見ることができます。また、マイヤーリングが崩れた位置や時間を数値化および画像化することができるので、時間の経過とともに涙液層が破壊される状態を解析することができます。

瞳孔反射の測定

屈折矯正手術では、瞳孔サイズの測定が非常に重要になります。様々な照明条件下での瞳孔サイズの変化を測定することで、屈折矯正手術においてエキシマレーザーを照射する適切な範囲を決定することができます。角膜や眼内手術の執刀医には、「ぼやけ」「ハロー・グレア」「複視」など手術後に発生する兆候について把握することができます。

マイボーム腺機能不全を4段階で評価

涙の蒸発を防ぐ油層は、マイボーム腺という皮脂腺から分泌されます。マイボーム腺は上まぶたに30~40個、下まぶたに20~30個あり、瞬きの際に油層を形成する働きがあります。しかし、マイボーム腺の機能は加齢とともに低下し、油分の分泌が不十分になることをマイボーム腺機能不全といい、ドライアイ原因の80%以上を占めています。ドライアイ症状が高齢者に多く見受けられるのも、マイボーム腺の機能が低下することが原因で、特にアイメイクやコンタクトレンズによる汚れの蓄積が女性にドライアイ患者が多くなっている理由です。
この検査では、マイボーム腺の状態を様々な角度で見ることができ、喪失したマイボーム腺(機能していないマイボーム腺)のエリア判別や分泌口の詰り具合などを観察することができます。

<3Dで見るマイボーム腺の状態>

この検査では、マイボーム腺の状態を3Dで見ることができますので、より具体的にドライアイの診断をするこが可能です。自分のマイボーム腺の状態を立体的に見ることができるため、患者様にとっても非常にわかりやすく、ドライアイ治療の必要性や有効性を理解することができます。患者様の理解は、治療への意欲や、治療を継続する励みにもなりますので、医学的な情報だけではなく、治療を検討している患者様にとっても有益な情報を得ることができます。

TearLabによる検査では、涙の浸透圧を測定することで、ドライアイ疾患を診断します。涙は、眼の表面を正常な状態に保つために、「異物の侵入を防ぐ」「視力の維持」「角膜の保護」といった重要な働きをしています。人間の身体は、多様な浸透圧調節のメカニズムよって、体液量や塩分濃度を調節しています。体液が高浸透圧の状態になると体の機能に不調が現れますが、涙も体液の1つですので例外ではありません。冨田実アイクリニック銀座のドライアイ外来では、涙の浸透圧を測定する専用の検査機器を導入して、新たな角度からドライアイの診断を行います。

簡単な検査で涙の異常を診断

涙の健全性を測定する上で、高浸透圧は基本的な指標となります。分泌される涙の量が減少すると涙液減少型ドライアイの兆候が現れ、涙の質が低下すると蒸発亢進型ドライアイの兆候が現れます。涙の蒸発率が高くなると、高濃度の涙液(高い浸透率)につながり、角膜上皮や結膜に負担がかかる状態になります。

浸透圧モル濃度システムの検査方法

TearLabによる浸透圧の検査は、摂取した涙液を使って浸透圧を容易に測定でき、涙液の異常を素早く診断します。検査方法も非常に簡単で、患者様の負担が少ない検査です。

  • 涙を摂取するペン先に測定用の専用カートリッジを準備します。

  • 頭を後方に傾け、眼を上に向けた状態で椅子に座っていただき、涙を採取する位置を確認します。

  • 専用カートリッジのペン先が涙に触れるまでペン先を下げます。
    涙が摂取されると音で知らせてくれます。

  • 測定器にペンをセットします。

  • 涙を採取したカートリッジ番号を入力して測定を開始します。

  • 測定が終わると測定結果が表示され記録されます。

専用のチャートを使って浸透圧の診断を行い、涙液異常の有無を確認します。

ドライアイの治療は、ドライアイのタイプに応じて適した治療を行うことが大切です。
そのためには、涙液の状態からドライアイの原因を特定する必要があります。ドライアイの治療は、点眼治療、涙点プラグ、マイボーム腺の洗浄、IPL治療など様々ですが、ドライアイのタイプや症状の程度に応じて適した治療を選択します。

点眼薬によるドライアイ治療

TearLabによる浸透圧の検査は、摂取した涙液を使って浸透圧を容易に測定でき、涙液の異常を素早く診断します。検査方法も非常に簡単で、患者様の負担が少ない検査です。

人口涙液

人口涙液は、成分が涙に非常に近いことが特徴です。ドライアイの治療では、不足している涙を補うために、防腐剤が入っていない人口涙液による点眼治療を行います。ドライアイで目が乾くと角膜の表面に傷がつきやすくなりますので、人口涙液によって目の表面を潤すことで、角膜に傷がつくことを防ぎます。また、傷がある目に対しても使用でき、副作用の少ない点眼薬です。


ヒアルロン酸ナトリウム

ヒアルロン酸ナトリウムには、1グラムで約6リットルの水分を保持できる ほど高い保水性があり、目の表面を潤す効果があります。また、ドライアイになると、目の乾燥によって角膜の表面が傷つきやすい状態になりますが、ヒアルロン酸ナトリウムの高い保水性には、角膜表面の傷を修復する効果があります。防腐剤の入っていないタイプのヒアルロン酸ナトリウム点眼薬で あれば、コンタクトレンズをしたままでも使用できます。


ムチン分泌促進薬

目に涙を定着させるムチンの分泌を促進する効果があります。ムチンは粘液 性が強く、非常に保水性が優れていますので、涙液(水分)を逃さずに目に留めておく効果があります。ムチンという目の保湿作用のある粘液の分泌を促進することで目の乾燥を改善します。これによって、眼の保湿効果が長く続くようになり、蒸発亢進型ドライアイの治療に効果があります。


自己血清点眼

ドライアイの症状が重い場合には、患者様ご自身の血液を採取し、遠心分離器によって精製した自己血清点眼による治療を行います。角膜の表面に位置 する角膜上皮細胞は常に新しい細胞を再生していますが、この再生に必要な 栄養は涙から供給されています。ドライアイの症状が重いと、涙が不足して再生に必要な栄養も供給不足となります。血清の成分は涙とほぼ同じ成分の ため、自分の涙を点眼していることになります。そのため、不足している栄 養を補給することができ、角膜表面の修復や涙の安定性が改善されます。

涙点プラグによるドライアイ治療

涙は、涙腺で作られて、目頭の上下にある涙点から排出されます。涙の排出口を涙点プラグで塞ぐことで、涙を目に留まらせる効果が得られます。一般的には下にある涙点を塞ぎますが、症状が思うように改善しない場合は、上の涙点にも涙点プラグを挿入します。挿入した涙点プラグは、普段の生活で外れることはありませんが、目を強く擦った時や涙点の形が変形している場合に、外れることがあります。外れてしまった場合は、もう一度涙点プラグを挿入します。

マイボーム腺洗浄によるドライアイ治療

マイボーム腺は、涙の蒸発を防ぐ油分を分泌しますが、汚れや老廃物などによって分泌口が詰まることがあり、油分の分泌を妨げる要因になります。特に女性はアイメイクなどで汚れが溜まりやすい傾向がありますので、まぶたの縁を清潔に保つことがドライアイの予防にも繋がります。また、まぶた周辺のフケやほこりなどは油汚れと混じり、最近ニュースにもなった「まつ毛ダニ」の発生原因にもなりますので、清潔に保つことはドライアイの予防だけではなく、眼の健康を守る上で様々な効果があります。

マイボーム腺を洗浄するBlephexを新規導入

上下のまぶたの縁にあるマイボーム腺が汚れで詰まると、ゴロゴロ感、痒み、目のかすみなどの症状を伴うことがあります。マイボーム腺を清潔に保つことを「リッドハイジーン」といいますが、冨田実アイクリニック銀座では、マイボーム腺の洗浄に特化した専用の器械「Blephex」を導入して上下まぶたの洗浄処置を行います。まつ毛を洗う習慣は、女性だけではなく、男性にも有効ですので、ドライアイの治療と組み合わせることで相乗効果が期待できます。

<Blephexによるマイボーム腺の洗浄>
Blephexは、マイボーム腺の汚れを洗浄できる新しい技術です。機械の先端に取り付けた専用のスポンジに洗浄液を付けて上下まぶたの縁を洗浄します。機械の先端は左右に回転しますので、目尻の部分まで細かく洗浄することができます。洗浄前に点眼麻酔をしますので、くすぐったい感じはありますが痛みはありません。また、マイボーム腺洗浄専用の洗浄液を使用しますので、目が沁みる心配もありません。
洗浄の手順
  1. 点眼麻酔をしてから、まぶたの縁をBlephexで洗浄します。
  2. 目の周りの汚れを拭き取って終了です。

マイボーム腺やまぶたの汚れを除去することで、目元を清潔な状態に戻すことができます。
マイボーム腺の機能が回復するとドライアイの改善が期待できるだけではなく、目元の印象も大きく変わってきます。不潔な状態にしておくことは、目の健康にも悪影響を与えますので、定期的に眼の周りの洗浄をすることが、様々な病気の予防にもつながります。

蒸発亢進型ドライアイの原因である「マイボーム腺機能不全」は、ドライアイ全体の約8割を占めていますので、この機能を回復させることはドライアイの改善に直結します。冨田実アイクリニック銀座では、マイボーム腺の機能回復効果のある「ドライアイ・レーザー療法」を新規導入し、新しいドライアイ治療を提供しています。この治療は、すでにCEマークを取得しており、治療の効果と安全性は実証されています。

ドライアイを原因から治療する新たな選択肢

ドライアイ・レーザー療法は、涙の蒸発を防ぐ油分を分泌するマイボーム腺の機能を回復させる効果があり、ドライアイの原因を直接改善させることをコンセプトとした新しい治療法です。マイボーム腺の機能が改善されると、涙の蒸発を防ぐ油分の分泌が正常化し、ドライアイ症状を原因から改善することができます。

ドライアイ・レーザー療法の流れ

ドライアイ・レーザー療法には、症状に応じて3つのセッションと4つのセッションを選択することができます。3回セッションは、1回目の治療、15日後、45日後の3回に分けて治療を行い、4回セッションは、1回目の治療、15日後、45日後、75日後の4回に分けて治療を行います。治療は、目の下部に特殊なパルス波を5回照射するだけですので、治療時間は数分で終了します。

  • 治療箇所にメイクなどが残っていないかを確認します。

  • 保護用のアイマスクを装着します。

  • 目の下(鼻側から耳側にかけて)に専用のハイドロジェルを塗ります。

  • ハイドロジェルの上から専用のプローブを垂直に当てます。

  • 目の下の鼻側から耳側にかけて5回フラッシュします。

  • 反対側の目も同じ処置を行います。

  • ハイドロジェルを除去して治療は終了です。

ドライアイ・レーザー療法の効果

ドライアイアイレーザー療法は、機能が低下しているマイボーム腺を刺激して、正常な機能を回復させる効果があります。治療を行う毎に効果が現れ、治療効果の持続期間も治療を重ねるたびに長くなります。治療後は涙の質が回復することで、ドライアイの様々な症状が改善されます。臨床試験では、81%もの改善が認められ、満足度90%という顕著な改善結果が得られています。

ドライアイの注意点と予防について

ドライアイは、涙の質や量に異常が生じていることが原因ですが、パソコンや携帯電話の急激な普及、TVゲームやポータブルゲームの流行、コンタクトレンズの装用など、現代社会全体がドライアイになりやすい生活環境にあると言えます。国内のコンタクトレンズ使用者は、1500万人以上とも言われており、そのうちの10%にもなる150万人以上の人に何らかの眼疾患が起こっているという報告があります。ドライアイと言っても、軽度なものから重篤なレベルまで幅広い症例が見られますので、決して軽視してはなりません。目に異常を感じたら眼科を受診して適切な治療を受けることをお勧めします。また、コンタクトレンズを使用している方は、定期的に眼科検診を受けることが大切です。