はじめに
ICL手術の直後は、視界が霞んでいるようなイメージで、見えてはいますがぼんやりとした見え方だと思います。手術中には多くの水を使用しますが、この水によって角膜がふやけているため、霞んだ視界になるケースが多いと思います。もちろん、直ぐに良く見えるという方もいらっしゃいますが、翌日起きた時には視界がクリアになっていると思います。
この記事では、ICL手術翌日の見え方の変化、やってよいこと・避けるべきこと、検診の重要性などについて詳しく解説します。
翌日の見え方は?
・多くの方は翌日には視界がクリアになっている
・手術直後よりも色が鮮明に見えるようになっている
・何となく、まだぼんやりとした感じが残っている
翌日にやるべきこと
・術後翌日の診察を必ず受ける
・指示された通りに目薬を使用する
・点眼薬を使用する際は、手指を清潔にしてから行うこと(手洗い・消毒)
・決して目をこすらない、押さえない
・長時間のスマホ・PC作業は避ける(徐々に慣らす)
翌日に避けるべきこと
・お仕事(3日目以降からが目安)
・車の運転(視力が安定してからでないと危険)
・洗顔(顔は濡れたタオルで拭く程度)
・洗髪(術後3日以降になると美容室や家族の介助の下で、仰向け状態であれば可)
・入浴(翌日から肩から下のシャワーは可)
・メイクやアイケア商品(アイクリームなど)の使用
・アルコールの摂取(炎症が長引く原因になるので1週間は控えましょう)
・激しい運動
手術後1週間がとても大事な時期です
ICL手術では、手術後1週間がとても大事な期間になります。多くの方は、視力が向上しているかという部分にしか注目していないと思いますが、手術後1週間は視力の数値よりも、レンズを挿入した切開創の治り具合や感染症が起こっていないかの確認のほうが重要になります。視力が安定するまでには多少の期間を要しますので、実際の診察でも近視や乱視の改善具合よりも、切開創の治り具合や感染症の有無のほうを重視します。
帰宅してからのセルフケアも重要です
手術後1週間が重要な時期であることは説明しましたが、患者様ご自身に行っていただくセルフケアも重要になります。手術直後はとてもデリケートな状態になっていますので、
起きている時間だけではなく、寝ている時にも気を付けていただくことがあります。
以下が、手術後1週間で特に注意していただきたい事項になります。
・指示通り点眼薬を使用していただく
・手指を清潔にしてから点眼を行うこと
・点眼容器が目に触れないように注意すること
・眼に触らないこと
・眼に汗や水を入れないこと
・常に保護用サングラスを使用いただくこと
・就寝時は保護用眼帯を使用いただくこと
・術後の検診は必ず受診いただくこと
・何か異常を感じた場合は、直ぐに受診いただくこと
手術後は、目に負担をかけない生活を意識し、医師の指示を守ることで、快適で安全な視力回復を促すことができます。特に術後1週間は、感染症が起こらないように注意することが重要なポイントになります。患者様ご自身でのセルフケアも、感染症の予防に大きな役割を果たしますので、こちらの情報を参考にしていただければと思います。
▶ 術後のご相談・診察予約は 0120-7878-72 まで
冨田実アイクリニック銀座では、手術翌日、3日後、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後に経過観察を行っています。経過によっては、これ以外にも受診が必要になることもありますので、大切な目の健康を守るためにも、定期検診は必ず受診してください。