冨田実アイクリニック銀座

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はじめに

レーザーICL手術の有効性に悩む女性

ICL手術は、目の中に小さなレンズを挿入することで近視や乱視を改善する視力回復手術になります。最近、レーザーでICL手術を行う施設もあるようで、当院にも多くのご相談が寄せられていますので、気になっている人もいると思います。ここでは、患者様の疑問を解消するために、レーザーICL手術について解説していきます。

ICLとは?

ICL手術は、小さなレンズを目の中に挿入することで近視や乱視を改善する視力回復手術です。当院が採用しているプレミアムICLは、遠視や老眼に対応したレンズもありますので、様々な視力の悩みに対応することができます。老眼が始まる40歳以上の方でも視力を回復することができますので、幅広い年代の方からご相談をいただいています

レーザーICLとは?

ICL手術は、小さなレンズを目の中に挿入して視力を回復する治療になりますが、レンズを挿入するために黒目と白目の境目を2.5ミリ~3.5ミリほど切開します。切開創の大きさは、レンズの種類によって違いがありますが、プレミアムICLのほうが小さい切開創からレンズを挿入することができます。通常は専用のメスを使用して切開しますが、眼の内圧によって自己閉鎖するように切開しますので、切開創を縫合する必要はありません。レーザーICL手術は、この切開創をフェムトセカンドレーザーを使用して作成する術式になります。

レーザーICLって有効なの?

レーザーICLと聞くと、とても安全で正確な手術ができるように聞こえるかもしれませんが、実は大きなデメリットが存在します。当院でもフェムトセカンドレーザーを導入していますので、レーザーICL手術を行うことは可能ですが、レーザーを使用することによるデメリットが大きいため、レーザーICL手術はお勧めしていません。レーザーで手術をする場合は、専用のレーザーキットが必要になりますので、通常の術式よりも費用がかかることになります。その費用をかけてまでレーザーで手術を行うメリットはないので、有効な術式とは言えません。

レーザーICLのデメリット

ICL手術では、レンズを挿入するための入り口(切開創)を作る必要があります。この切開創が治っていく過程で乱視が発生するリスクがあります。最近は、非常に小さな切開創で手術ができるようになりましたので、乱視の発生リスクは大幅に軽減されましたが、それでもリスクをゼロにすることはできません。通常のICL手術とレーザーICL手術では、レンズを挿入する切開創の位置に違いがあり、乱視の発生リスクに大きく影響します。
通常の手術手技では、黒目と白目の境目を2.5ミリ~3.5ミリほど切開しますが、レーザーICL手術では黒目の内側に切開創が作られます。万一、切開創の治癒過程で乱視が発生した場合、レーザーICL手術で黒目の内側に作った切開創のほうが視力への影響が大きくなることは一目瞭然です。レーザーICL手術は、片眼で10万円ほどの価格設定となっているようですが、リスクのほうが大きいので、無駄に費用をかける必要はありません。

<通常の手術手技>

黒目と白目の境目に切開創を作成します。位置的に傷口の治癒過程で乱視が発生するリスクも少なく、仮に乱視が発生したとしても視力への影響は少なくて済みます。

<レーザーICL手術>

レーザーICL手術では、専用のレーザーキットを眼球に装着するため、どうしても黒目の内側に切開創が作成されます。万一、傷口の治癒過程で乱視が発生した場合、視力への影響が大きく、ICLのメリットである質の高い見え方が期待できなくなります。

まとめ

ICL手術で使用するレンズにも色々な種類のレンズがあり、それぞれに特徴があることを知っていただけたと思います。素材の違いや合併症の抑制機能の違い、レンズに設けられたホールの役割など、細かな部分まで紹介させていただきましたが、レンズを選ぶ際の参考にしていただけたなら嬉しい限りです。もっと詳しく知りたい方は、当院のホームページをご覧いただければと思います。

「ICL手術Q&A集」:ICL手術の疑問をすべて解決!


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