冨田実アイクリニック銀座

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ICL(眼内コンタクトレンズ)




(目次)
・ICLとは・角膜を削らない ICL 手術の特徴・冨田実アイクリニック銀座のICL手術・ICL手術の執刀医について・ICL手術で使用するレンズ選びのポイント・ICL手術の適応について・プレミアムICLについて・老眼の治療に対応した3焦点プレミアムICL・プレミアムICL手術の流れ・ICL手術で使用する手術ガイダンスシステム・笑気麻酔でリラックスして手術を受けたい方へ・ArtiPlus(老眼用ICL)・ICL 手術の費用について

(Implantable Contact Lens)

ICL (眼内コンタクトレンズ) とは

ICLとは、「Implantable Contact Lens」の略で、目の中に小さなレンズを挿入して視力を回復させる手術になります。ICL手術に使用されるレンズは、挿入するレンズの位置によって2つに分類されます。角膜と虹彩の間に挿入するレンズが「前房型レンズ」、虹彩と水晶体の間に挿入するレンズが「後房型レンズ」になります。後房型レンズは、レンズが挿入されていることが解らないので、現在は後房型レンズが主流となっています。日本国内では、2種類のICLレンズが厚生労働省の認可を受けていますが、当院では合併症の抑制機能を兼ね備えた「プレミアムICL」をメインに採用しています。手術後は、コンタクトレンズのように日々の面倒なお手入れの必要もなく、「レンズの取り外しが可能」「近視の戻りが少ない」「お手入れの必要がない」「ドライアイになりにくい」といった様々なメリットがあります。また、角膜を削らないため見え方の質が高く、長期にわたってクリアな視界を提供します。

ICL 手術の8つの特徴

ICLは、角膜を削らないことで見え方の質が高いことから、視力回復手術の有効な選択肢として認知されるようになりました。角膜を削らないことで得られるメリットは非常に多く、レーシックに並ぶ視力回復手術として手術を受ける方が増加してきています。特に、当院が導入したプレミアムICLは、合併症の抑制機能も兼ね備えた次世代型のICLとして注目されています。単に近視や乱視を改善するだけではなく、手術の安全性を追求したプレミアムICLの登場によって、レンズの選び方にも大きな影響を与えています。また、プレミアムICLは、近視や乱視の改善だけではなく、老眼治療に対応したレンズがありますので、手術を受けられる適応年齢も幅広くなっています。

01
レンズを取り除けば手術前の状態に戻せる可逆性の手術

視力回復手術の代表としてはレーシックが有名です。レーシックは角膜削って近視や乱視を治療しますが、ICLは、角膜を削らずに視力を回復させる治療法です。レーシック手術は、一度角膜を削ると元の状態に戻すことができませんが、ICLは手術後に何らかの問題が起きてもレンズを取り除けば元の状態に戻すことができる可逆性の手術になります。また、白内障になった場合でも、レンズを取り出して白内障の治療をすることができますので、将来的にも安心して受けられる視力回復手術です。

02
角膜を削らないから見え方の質が高い

レーシックは、角膜を削るため高次収差(不正乱視)が増加することがあります。特に近視や乱視が強い方は、角膜を多く削る必要があるため高次収差の増加が大きい傾向にあります。この高次収差はメガネやソフトコンタクトレンズでは矯正できない角膜の微細な歪みで、手術後の見え方の質に関係します。ICLは、角膜を削らないため、手術後の高次収差の増加が少なく、見え方の質が高いことが特徴です。以前は、レーシックが受けられない方が選択する手術というイメージがありましたが、現在ではレーシックが適応となった方でも、ICLを希望される方が増えてきています。

高次収差 (不正乱視) の増加による見え方の違い
  • 高次収差が増加していないと見え方の質が高い(シミュレーション画像)
  • 高次収差が増加していると見え方の質が低い(シミュレーション画像)
03
角膜を削らないから手術の適応範囲が広い

レーシックは、レーザーで角膜を削って視力を矯正するため、矯正できる近視の度数に限界があります。角膜の厚さが足りない、強度近視、強度乱視、角膜形状に問題がある、円錐角膜と診断されたなどの理由でレーシック手術を諦めてしまった方も少なくないでしょう。ICLは、角膜を削らずに視力を向上させることができる手術になりますので、強度近視、強度乱視、角膜の薄い方、角膜形状に問題がある方、円錐角膜と診断された方でも手術を受けることが可能です。また、矯正できる度数の範囲が広く、レーシックでは矯正できない強度の近視や乱視の方でも視力を回復することができます。

円錐角膜の診断を受けられている方へ

ICLは、角膜を削らないため手術の適応範囲が広く、円錐角膜と診断された方でも手術を受けることが可能ですが、ICLは視力を回復させる治療になりますので、円錐角膜の進行を止める効果はありません。ICL手術を受けた後に、円錐角膜が進行する可能性は十分にありますので、まずは円錐角膜の進行を抑制する治療を受けることが適切です。円錐角膜と診断された方にとって、良好な視力を取り戻すことは大きな希望であると思いますが、ICL手術後に円錐角膜が進行すると、回復した視力も低下してしまいますので、長期的に良好な視力を維持するためにも、円錐角膜の進行を抑制する「クロスリンキング」や「角膜リング」といった治療を受けてから、視力回復手術を検討いただくことが適切です。

04
お手入れ不要の 「永久コンタクトレンズ」

コンタクトレンズを使用されている方にとって、日々のお手入れは煩わしい作業だと思います。また、ストックがなくなれば定期的に購入しなければなりませんし、度数が変われば処方を受け直す必要があります。ただ、安全にコンタクトレンズを使用するには、レンズに応じた日々のお手入れは不可欠です。ICL手術は、眼の中にレンズを挿入して視力を回復させますので、手術後のお手入れが一切必要ない「永久コンタクトレンズ」と呼ばれています。

05
角膜を削らないから「術後のリスクが少ない」

レーシックは、フラップ作成時に角膜の知覚神経が切断されるため、一時的にドライアイ症状が起こることがあります。通常、切断された知覚神経は1ヶ月~3ヶ月程度で元に戻りますが、ICL手術は角膜を削らないため、手術後にドライアイ症状が起こりにくい特徴があります。また、当院では、レンズの光学径(物を見る部分)が、6.6mm以上(最大で7.2mmまで)に設計されたプレミアムICLを使用していますが、これは手術後のハロー・グレアの発生リスクを軽減できるからです。瞳孔径よりもレンズの光学部が小さいと、ハロー・グレアの発生原因の一つになりますので、患者様の瞳孔径に合わせて適切なサイズのレンズを使用します。

06
合併症を抑制するプレミアムICLの登場

現在、日本国内で発売されているICLには3つの種類がありますが、どのレンズも光学部(物を見る部分)の中心にセントラルホール(極小の穴)が設置されています。これは、目の中を流れる房水の循環経路を確保することが目的です。新しく発売されたプレミアムICLには、「マージンホール」と「ハプティクスホール」が新たに設置され、白内障、緑内障、一時的な眼圧上昇などのリスクを低減する効果が期待できます。また、光学部(物を見る部分)が広く設計されているためハロー・グレアの発生リスクを抑制。角膜と水晶体の距離を確保するプレミアムカーブ、レンズの表面を滑らかに仕上げて見え方の質を高めるクリアサーフェイス、レンズの安定性を向上させたハプティクスデザインなど、レンズ自体に合併症のリスクを抑える様々な機能が組み込まれています。

07
自分の目に適したサイズのレンズで手術が受けられる

レンズのサイズが合わないと、手術後にレンズが傾いたり、回転してしまうリスクが高くなります。また、乱視用のレンズで手術を受けた場合、レンズが回転してしまうと乱視軸がズレることになり、視力に直接影響を及ぼします。当院が導入したプレミアムICLは、レンズの大きさが13サイズ揃っていますので、患者様の目の大きさに適したサイズのレンズで手術を受けることができます。

08
老眼が始まる40歳以上の方でも手術が可能です

当院が導入したプレミアムICLには、近視や乱視だけではなく、老眼の治療も可能です。老眼の治療に対応した3焦点プレミアムICLは、白内障手術で使用される多焦点眼内レンズと似たレンズ構造をしており、近方・中間・遠方の3つの距離に焦点が合うレンズになります。一般的に、40歳を過ぎると老眼を自覚してくると言われていますので、ICL手術で近視を治療した場合、今まで自覚していなかった老眼を急に自覚するようになったり、老眼を自覚する時期を早めてしまうリスクがありました。老眼の治療に対応した3焦点プレミアムICLが登場したことで、ICL手術の適応年齢も幅広くなり、多くの方に視力回復手術を検討いただけるようになりました。

01.ICL 手術のスペシャリストがすべての執刀を担当します

冨田実アイクリニック銀座では、全ての手術をICLのスペシャリストである冨田院長が手術前の適応診察と執刀を担当します。世界トップクラスの執刀実績を持つドクターが執刀を担当しますので安心して手術を受けていただけます。

02.ICL 手術の上級指導医ライセンスを取得

全てのICL手術を担当する冨田院長は、医師に手術を指導する立場にある上級指導医ライセンスを取得しています。STTAR社(アメリカ)、EyeOL社(イギリス)、Ophtec社(オランダ)と3つのレンズメーカーの指導医ライセンスを取得しています。

03.数多くの ICL 認定医を指導してきた実績

上級指導医ライセンスを取得している冨田院長は、ICL手術のパイオニアとして国内外を問わず数多くのICL手術の認定医を指導してきた実績があります。

04.6年連続で症例実績世界一「TOP ICL AWARD」を受賞

冨田院長は、2019年~2024年まで、6年連続でICL手術実績世界No,1を記録。これまで積み重ねてきた手術実績が高く評価され、日本人眼科医初となる「TOPICLAWARD」を6年連続で受賞しています。

05.レンズの度数計算は全て冨田院長が行います

実際の手術で使用するレンズは、冨田院長がすべて度数の計算を行っています。検査員が度数計算をする施設が多い中で、当院では多くの検査データをもとに患者様の目の状態に合わせてオーダーメードでレンズを準備しています。

06.ICL 手術の執刀実績11,000 症例以上を記録

冨田院長は自身のクリニックを開設してから8,200症例以上のICL手術を執刀してきた実績があります。これまで行ってきたICL手術の生涯実績は11,000症例以上に達しますが、レーシックや老眼治療、多焦点眼内レンズによる白内障手術などの屈折矯正手術においては、11万症例以上の実績を有します。世界トップレベルの実績と経験を活かし、多くの患者様の視力回復に尽力しています。

07.新しい眼科医療を積極的に導入

合併症の抑制機能を兼ね備えたプレミアムICLは世界的にも注目されていますが、当院では、2024年には光学部を更に拡大してハロー・グレアの発生を抑制する「プレミアム ICL Pro」と「プレミアム ICL Pro Max」を新規導入。常に新しい眼科医療を積極的に取り入れて提供しています。

08.日本人で初めてICL の論文を発表

冨田院長は、ホールタイプのICLが登場した当時、ホール有りとホール無しの有意差について、「American Journal of Ophthalmology」に論文を発表した実績があります。今では世界的な眼科専門誌への論文掲載を審査する編集委員を努めるなど学術的分野でも幅広く活躍しています。

09.手術が受けやすいリーズナブルな価格設定

ICL手術は、近視用のレンズで60万円、乱視用のレンズで70万円が一般な相場になっています。冨田実アイクリニック銀座では、多くの方に視力回復手術を受けてもらえるように手術費用を抑える努力を継続して、328,000円からICL手術を提供しています。

10.世界規模の眼科学会より数多くの招待講演を依頼

規模の眼科学会より招待講演の依頼を受け、ICL手術についても数多くの講演を行っています。2023年に行われたアジア太平洋眼科学会(APAO)では、10年連続の招待講演の責務を果たし、2025年9月には、デンマークで行われるヨーロッパ白内障屈折矯正手術学会に参加し、ICL手術についても多数の講演を行います。

冨田実アイクリニック銀座が選ばれる理由

  • すべてのICL手術を冨田院長が執刀を担当してくれるから
  • 合併症のリスクを抑制できるプレミアムICLで手術が受けられる
  • 執刀医である冨田院長は屈折矯正手術を専門とした眼科専門医だから
  • 手術だけではなく適応診察も冨田院長が担当してくれるから
  • ICL手術において世界No,1の執刀実績があるから
  • レンズの度数計算は検査員ではなく
    冨田院長がすべてのレンズ計算を行っているから
  • 1日10件までしか手術を受け入れない質を重視した手術体制に好感が持てるから
  • 手術のスピードよりも安全性と正確性を重視した手術手技が安心できるから
  • 適応検査の項目が多く、精度の高い検査データを取得してくれるから
  • 冨田院長が執刀を担当しても指名料が発生しないから
  • 一般相場よりもリーズナブルな価格設定だから
  • メディカルローンによる分割払いも可能だから

ICL手術は冨田院長が執刀します

レーシックやICL手術などの屈折矯正手術は、日本眼科学会が認定する眼科専門医が担当することが必須条件とされています。非専門医が担当するクリニックもあるようですが、非専門医による診断や執刀は避けることが適切です。また、角膜の生理や疾患、眼光学に精通している屈折矯正を専門とする眼科専門医が、診断と執刀を担当することが重要なポイントになります。冨田実アイクリニック銀座では、手術を希望されるすべての患者様に対して、屈折矯正を専門とする冨田院長が適応診察および執刀を担当します。適応診察、手術を別々の医師が担当するクリニックが多い中で、当院は執刀医が手術前の目の状態を把握しておくことが重要であるという冨田院長の考えのもとで、開院当初から一貫した手術体制で患者様をお迎えしています。毎回のように担当する医師がコロコロと変わるようなクリニックは、ベルトコンベアーのように数多くの患者様を受け入れられますが、冨田実アイクリニック銀座は1日で受け入れる手術を10件までに制限することで数よりも質を重視した手術を提供しています。

ICL上級指導医ライセンスを取得

ICL手術の執刀を担当する冨田院長は、ICLの上級指導医ライセンスを取得しています。ICL手術を執刀するためには、レンズを開発したメーカーによるレクチャーを受けて手術ライセンスを取得する必要がありますが、指導医はこの手術ライセンスを発行する立場になります。その中でも上級指導医に指名される眼科医は限られていますので、手術の実績、屈折矯正手術の知識、技術が高く評価された医師にしか付与されない特別なライセンスになります。冨田院長は、現在も国内外の眼科医たちにICL手術の指導や手術ライセンスの発行を行うなど、現役の上級指導医として活躍しています。当院では、手術の執刀だけではなく、手術前の適応診断も冨田院長が担当しますので、手術についての疑問や不安がある方は何でもご相談ください。

6年連続で「TOP ICL AWARD」を受賞

すべてのICL手術を執刀する冨田院長は、2019年度〜2024年度まで6年連続で「TOP ICL AWARD」を受賞しています。6年連続でICL手術の症例実績世界No,1を獲得したことは、日本人眼科医として初の快挙です。これも多くの患者様から支持されてきた賜物です。


ICL 手術実績 11,000 症例以上

冨田院長は、クリニックの開設から8,000症例以上のICL手術のを執刀してきた実績があり、生涯実績は110,000症例以上を記録しています。ICL手術において10,000症例以上の実績を持つ眼科医は世界でもトップレベルです。また、近視や乱視を治療するICL手術だけではなく、老眼用ICL手術の実績も1,800症例以上と世界トップクラスの実績を誇ります。

ICLを選ぶポイント

ICL手術で使用されるレンズにはいくつか種類がありますが、当院では合併症の抑制において多くの機能が組み込まれたプレミアムICLを採用しています。レンズによって、レンズの素材やサイズ、対応できる度数、レンズデザインなどが異なりますが、当院がプレミアムICLを採用したのは、やはり合併症の抑制が期待できるからです。実際に手術を受ける時のレンズ選びに迷ってしまうこともあると思いますが、自分の目の状態に適したレンズを選ぶことがベストだと考えます。もちろん、ご予算も検討材料のひとつだと思いますので、当院では多くの患者様に手術を受けていただきやすくするために、可能な限りリーズナブルな価格設定を心掛けています。

  • 合併症の抑制機能があるレンズを選ぶ

    初めてICL手術が行われたのは1986年に遡りますが、40年近くの歴史の中で新しいICLレンズが登場し、その性能も進 化しています。近年では、視力を回復するだけではなく、合併症の抑制機能を兼ね備えたICLレンズが登場していますの で、安全性の高いレンズを選択することが重要なポイントになります。

  • レンズの光学径

    レンズの光学部とは物を見る部分にあたります。この光学部が小さいと暗いところで瞳孔の方が大きくなってしまうため、レンズの周辺から目の中に直接光が入り込み、レンズの縁に反射するなどしてハロー・グレアの発生リスクが高くなります。それぞれのレンズで光学径が異なりますので、自分の目の状態に適した光学径のレンズを選ぶことがポイントになります。

  • レンズと水晶体との距離

    後房型のICLレンズには、虹彩と水晶体の間にレンズを挿入しますが、レンズと水晶体の距離が近過ぎると、白内障を発症するリスクが高くなります。レンズの種類によってデザインに違いがありますので、しっかりと水晶体との距離を確保できるレンズを選ぶことがポイントです。

  • レンズのサイズ

    レンズのサイズが合わないと、手術後にレンズが傾いたり、回転したり、乱視軸がズレてしまうリスクが高くなります。自分の目の大きさに適したサイズのレンズで手術を受けることが重要なポイントになりますので、サイズバリエーションが豊富なレンズを選ぶことがポイントです。

  • レンズの安定性

    ICLレンズは、目の中でレンズを安定させるためにレンズの両サイドにハプティクス(支持部)が設置されています。当院が導入しているプレミアムICLは、目の中での安定性を重視して6つのハプティクスを持つレンズデザインが採用されています。レンズが安定しないと、レンズの傾き、レンズの回転、乱視軸のズレなどのリスクが高くなります。

  • レンズに設置されたホールの機能

    ICLには、レンズの中心にホールが設置されていますが、これは目の中を循環する房水の循環経路を確保する役割を担っています。新しく登場したプレミアムICLには、セントラルホールだけではなくマージンホールやハプティクスホールが新たに設置されていますので、白内障や緑内障、一時的な眼圧上昇など合併症の発生リスクを低減する効果が期待できます。

  • 乱視軸をカスタマイズできるレンズ

    ICLには乱視用のレンズもありますので乱視の矯正も可能です。通常は、乱視軸に合わせてレンズを最大20度まで傾けて挿入しますが、オーダーメードで作成するプレミアムICLは、レンズの光学部内に乱視軸をカスタマイズするため、どの乱視軸に対してもレンズを水平(もしくは垂直)に挿入することができます。これによって、眼内での安定性が高く、眼内を流れる房水の循環が常に一定化されますので、レンズの傾きに左右されることがありません。

  • レンズ表面の仕上げ

    レンズの表面構造が滑らかに仕上げられていると、見え方の質が高く、ハローグレアの発生を抑制する効果が期待できます。また、レンズの汚れが付きにくい加工が施されていると、長期的にクリアな視界が維持することができます。プレミアムICLは、レンズ表面を滑らかにするエクセレントクリアサーフェイスという加工技術が採用されています。

まずはICL手術に向けた適応検査が必要です

ICLを受けるためには、まず詳しい眼の検査(適応検査)を受けて、手術の可否を診断する必要があります。ICL手術は眼の手術になりますので、数時間かけて何項目にも渡る詳しい検査を行い、眼の病気の有無、視力がどの程度まで向上するか、手術で使用するレンズの度数やサイズ、乱視の有無などを確認して、手術の適応を総合的に判断します。非常に詳細な検査を行いますので、検査で使用する検査機器、検査スタッフのレベル(国家資格の有無)なども重要な要素になります。当院では、視能訓練士(ORT)の国家資格を持つ検査員が、すべての適応検査を担当しています。
ICLはこんな方に適しています
  • ●近視・遠視・乱視・老眼の方
  • ●近視や乱視が強い方
  • ●角膜の薄い方
  • ●質の高い見え方を希望される方
  • ●可逆性のあるリバーシブルな手術を受けたい方
  • ●18 歳以上の方(未成年者は保護者の同意が必要)
  • ●円錐角膜の方(円錐角膜の治療後)
  • ●コンタクトレンズが合わない方
  • ●角膜形状に問題がある方
  • ●角膜を削ることに抵抗がある方
  • ●レーシックが不適応と診断された方
  • ●レーシックの近視の戻りが心配な方
ICLが適していない方
  • ●何らかの眼疾患が認められる方
  • ●18歳未満の方
  • ●斜視・弱視が原因で視力の回復が見込めない方
  • ●眼の中のスペース(前房深度)が狭い方
  • ●白内障が認められる方
  • ●眼に激しい衝撃を受ける格闘技などをされている方
  • ●眼の中にレンズを挿入することに抵抗がある方
  • ●複数の向精神薬を服用されている方
  • ●手術の内容を理解できない方
  • ●妊娠中の方
  • ●医師が手術が適さないと診断した方

合併症の抑制を考えた新しい ICL
プレミアム ICL (Implantable Premium Contact Lens)

プレミアムICLについて

当院が導入しているプレミアムICLには、見え方の質や合併症の抑制に配慮された様々な機能が搭載されています。レンズの機能を知ることは、実際に手術を受けるレンズを選ぶ際に重要な検討材料になりますので、それぞれのレンズが持つ特徴や性能を確認しておくことが大切です。当院では、主にオーダーメードでレンズを作成するプレミアムICLを採用していますが、その理由は視力を回復するだけではなく、わずか数ミリのレンズの中に様々な合併症の抑制機能をが組み込まれているからです。

冨田院長が「プレミアム ICL」を採用した理由

プレミアムICLレンズは、EyeOL社製(イギリス)の後房型ICLレンズで、当院では2014年から手術を行っています。プレミアムICLレンズの採用を決めたのは、何と言っても合併症の抑制が考えられたレンズであることです。新しく登場したレンズになりますので、実績においては先発品に及びませんが、すでにヨーロッパの厚生労働省にあたるCEマークを取得しており、海外の学会においても高い評価を得ていました。特に、レンズの光学径が6.6ミリまで拡大されたことで、皆さんが気にされているハロー・グレアの発生リスクを抑える効果が期待できることも魅力的でした。また、レンズに設置された複数のホールも様々な合併症を抑制する働きがあり、より安全性を重視した結果「プレミアムICL」の新規導入を決めました。今では、当院でICL手術を受けられる100%の患者様がプレミアムICLを選択されています。すでに、日本の厚生労働省でも認可されていますので、患者様も安心して選択できると思います。特に、レンズの光学径が6.6ミリまで拡大されたことで、皆さんが気にされているハロー・グレアの発生リスクを抑える効果が期待できることも魅力的でした。また、レンズに設置された複数のホールも様々な合併症を抑制する働きがあり、より安全性を重視した結果「プレミアムICL」の新規導入を決めました。
  • ハロー・グレアの発生を抑制する6.6〜7.0mmのレンズ光学径

    眼内レンズで物を見る部分をの光学部といいますが、この光学部のサイズは夜間視力と大きく関係しています。人間の眼は、瞳孔の収縮によって入ってくる光の量を調節していますので、明るい所では瞳孔が小さくなり、暗い所では瞳孔が大きくなるため、光学部が小さいと暗い所でレンズよりも瞳孔が大きくなり、レンズの縁(周辺部)から光が直接入り込んだり、レンズの縁に光が反射するとハロー・グレアが発生して、暗所での視機能が低下します。プレミアムICLの光学径は6.6mm(最大で7.0mm)と大きく設計されていますので、証明条件に左右されにくく、ハロー・グレアの発生リスクを抑制して、質の高い見え方を追求しています。

  • 白内障の発生リスクを抑制するプレミアムカーブ

    プレミアムICLは、水晶体との距離を確保するためにプレミアムカーブを採用しています。水晶体とレンズの距離が近いと白内障の発症リスクが高くなりますので、しっかりと距離を保つことが重要なポイントになります。

  • 13サイズものサイズバリエーションで乱視用レンズがズレにくい

    乱視の強い人には乱視用のレンズもありますので、近視と乱視を同時に改善することができます。乱視用のレンズは乱視軸に合わせてレンズを挿入しますが、レンズのサイズが合わないと眼の中で回転してしまい乱視軸そのものがズレてしまうことになります。乱視軸がズレると乱視の矯正機能が低下しますので視力の低下や見え方の質の低下に直結します。ICLレンズの種類によって、3サイズ、4サイズ、13サイズと作成できるレンズのサイズが異なりますが、プレミアムICLは13サイズのサイズバリエーションがありますので乱視用レンズがズレるリスクを大幅に軽減します。

  • 眼内での安定性を重視して6つのハプティクスを採用

    眼内でのレンズの安定性は、視力や見え方の質に直結します。また、手術後にレンズが傾いたり、回転してしまうリスクを低減するために、レンズの安定性は非常に重要になります。プレミアムICLは、眼内でのレンズの安定性を維持するために6つの支持部をもつレンズデザインを採用しています。

  • 長期的に視機能を維持できるハイブリッド素材を採用

    プレミアムICLレンズには、眼内で長期的に視機能を維持することができる”ハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリル”が使用されています。ハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリルは、白内障手術で使用するの眼内レンズにも使用されていますので、すでに眼内で使用されている素材としての実績があります。従来のアクリルレンズよりも水分含有量を多くしたハイブリッド素材を採用したことにより、タンパク質などの汚れがレンズに付着しにくく、長期的に安定した視機能を維持できることが確認されています。
  • レンズに設置されたホールの機能

    プレミアムICLレンズには7つのホールが設置されており、それぞれが重要な役割を果たしています。かつてのICL手術では、眼内を流れる房水の循環経路を確保するために、虹彩切開術が必要でしたが、レンズの中心部分にホールを設置することで、虹彩切開術が不要となりました。これによって、患者様の負担が大きく軽減されましたが、プレミアムICLレンズには6つのホールが追加され、眼内での循環経路の確保はもちろん、白内障や緑内障、一時的な眼圧上昇のリスク低減が期待できます。

  • 常に理想的な水平状態でレンズを挿入できる

    プレミアムICLには、乱視のある方にも対応したトーリックレンズもご用意することができます。一般的な乱視用レンズは乱視軸に合わせてレンズを傾けて挿入しますが、プレミアムICLのトーリックレンズは、乱視軸をレンズ内にカスタマイズすることができるため、どんな乱視軸に対してもレンズを水平(もしくは垂直)に挿入することできます。これによって、眼内レンズを常に理想的な状態で挿入することができ、レンズの安定性が大幅に向上。眼内を流れる房水の循環経路も常に一定化され、レンズの傾きに左右されることがありません。

  • オーダーメードで作成するカスタムレンズ

    プレミアムICLは、患者様個々の眼の状態に合わせてレンズをオーダーします。全部で13ものレンズサイズが揃っていますので、欧米人よりも眼のサイズが小さい日本人にもフィットするレンズを準備することができます。患者様の眼の状態に合わせてフルオーダーでレンズを作成しますので、レンズの度数だけではなく、レンズのサイズや乱視軸、眼内での安定性に優れたレンズをご用意することができます。
  • 瞳孔径が大きい方にも対応可能

    プレミアムICLの光学径は6.6mmと最も大きく設計されていますので、照明条件に左右されにくいメリットがあります。しかし、中には6.6mmよりも暗所瞳孔径が大きい方もいらっしゃいます。より瞳孔径が大きい方には、レンズの光学部が7.0mmとさらに大きく設計された「プレミアムICL-ProMax」というレンズもありますので、瞳孔径が6.6mmより大きい方でも、ハロー・グレアの発生リスクを抑えたICL手術をご検討いただくことができます。

  • レンズの表面を滑らかに仕上げるエクセレントクリアサーフェイス

    プレミアムICLには、レンズの表面構造をスムーズにすることで見え方の質を高め、レンズに汚れが付着しにくい「エクセレントクリアサーフェイス」という新しい技術が採用されています。見え方の質が高く、ハロー・グレアの発生を抑制する工夫が施されていますので良好な夜間視力が期待できます。

    プレミアム ICL はタンパク質汚れが付きにくいエクセレントクリアサーフェイスを採用

    プレミアムICLは、「ハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリル」という素材で作られています。もともと、目の中には房水が循環していますので、この房水の流れによってレンズに汚れが付着しにくい環境になっていますが、レンズに付着する汚れは主にタンパク質汚れになります。現在は素材自体が汚れが付着しにくく改良されているだけでなく、レンズの表面に汚れが付着しにくい加工が施されています。特に、プレミアムICLは、エクセレントクリアサーフェイスというレンズの表面構造がスムーズに加工されているため、汚れが付きにくく、目の中で長期的にクリアな視界を維持することができます。

    レンズに蛋白質汚れが付きにくい素材を採用

    数十年前に使用されていたアクリル素材はタンパク質の汚れが付着しやすいことが課題でした。これはレンズの製法にも関係していましたが、現在は素材自体が汚れが付着しにくいっ特性を持っています。プレミアムICLは、タンパク質汚れが付きにくハイブリッド・ハイドロフィリック・アクリルという素材を採用しています。

    長期的にレンズに汚れが付きにくい表面加工

    プレミアムICLの表面には汚れが付着しにくいエクセレントクリアサーフェイスという加工が施されています。従来のアクリル素材の課題であったレンズ汚れの付着がほとんどなく、長期的にクリアで質の高い視界を維持することができます。

  • 40歳以上の方に適した老眼用 ICL「3焦点プレミアム ICL」

    プレミアムICLには、老眼の治療にも対応できるレンズがありますので、幅広い年代の方に対応することが可能です。老眼は、40歳を過ぎたころから自覚すると言われていますが、近視の人は遠くが見づらく、近くが見やすい目に慣れているので、老眼を自覚する時期が遅くなる傾向があります。このため、近視や乱視だけを治療してしまうと、今まで自覚していなかった老眼を急に自覚してしまうリスクがあります。これは、ICLの手術が原因で老眼になった訳ではなく、近視を改善したことによって今まで自覚していなかった老眼の症状を急に自覚する様になったことが原因です。年齢によって選択するレンズを間違うと、せっかく手術を受けても思うような結果が得られなくなりますので、目の状態だけではなく、年齢に合ったレンズを選ぶことが大切です。

ICL 手術で老眼を治療できる時代が到来
老眼を自覚する40歳以上の方に適した ICL 手術

プレミアムICLには、近視、遠視、乱視の改善だけではなく、老眼の治療もできる3焦点プレミアムICLがあります。老眼の治療に対応した3焦点プレミアムICLの登場によって、老眼を自覚すると言われている40歳以降の方でも視力回復手術を受けていただけるようになり、幅広い年代に対応できるようになりました。3焦点プレミアムICLは、近方、中間、遠方に焦点が合う3焦点レンズの性能を持っていますので、いつまでも若々しい視界を維持し、老眼による眼精疲労の改善にも効果が期待できます。

ICL 手術による老眼治療に成功
「GLOBAL TOP ICL AWARD」を6年連続で受賞

当院は、2014年に「3焦点プレミアムICL」による老眼治療を導入し、これまで多くの治療実績を有しています。また、冨田院長は日本人の眼科医として、「3焦点プレミアムICL」による老眼治療を初めて成功させた実績があり、ICL手術の上級指導医ライセンスを取得しています。ICL手術においては、2019年~2024年と6年連続で「GLOBAL TOP ICL AWARD」を受賞しており、今でも国内外の医師を対象にICLの指導を行っています。

  • GLOBAL TOP ICL AWARD
    (2019年)

  • GLOBAL TOP ICL AWARD
    (2020年)

  • GLOBAL TOP ICL AWARD
    (2021年)

  • GLOBAL TOP ICL AWARD
    (2022年)

  • GLOBAL TOP ICL AWARD
    (2023年)

  • GLOBAL TOP ICL AWARD
    (2024年)

3焦点プレミアムICLレンズは
遠方・中間・近方の3つの距離に対応

老眼は40歳を過ぎた頃から自覚してくるといわれていますが、老眼治療に対応した「3焦点プレミアムICL」が登場したことで、幅広い年代の視力回復に対応することができるようになりました。3焦点プレミアムICLは、白内障手術で使用する3焦点眼内レンズとよく似たレンズ構造を採用しており、近方・中間・遠方の3つの距離に対応しています。外から入ってきた光(情報)を、近方・中間・遠方の3つの距離に振り分けて網膜に届けることで、老眼によって低下した調節力をレンズが補ってくれるイメージになります。

3焦点回析型アポダイズド構造
老眼を治療できる3焦点プレミアムICLは、白内障手術で使用される多焦点レンズと同様のレンズ構造になっています。複数の距離に焦点を合わせるレンズは、入ってきた光(情報)をレンズに設置された溝によって分配する仕組になっていますが、白内障手術と大きく違うところは水晶体の有無になります。白内障手術では、濁った水晶体を取り除いてしまいますが、フェイキックの場合は水晶体を残したままレンズを挿入しますので、自然な調節力を残したまま手術ができるところです。3焦点プレミアムICLが老眼で低下した調節力を補ってくれますので、長期的に老眼の改善効果が期待できます。
ハロー・グレアを抑えるレンズ構造

3焦点プレミアムICLは、入ってきた光(情報)をレンズに設置された溝によって近方・中間・遠方に分配する仕組になっていますが、3焦点プレミアムICLに設置されたレンズの溝は、周辺部から中心に向かうほどステップの角度を高くすることで、光学的欠損を少なくする効果と、ハロー・グレアの発生を抑える効果が期待できます。光学的欠損を少なくすることは、それだけ明るい視界が期待できます。

3焦点プレミアムICLレンズは
自然な調節力を残したまま老眼を治療します

老眼は40歳を過ぎた頃から自覚してくるといわれています。かつては老眼の治療は不可能とされていましたが、老眼の治療に対応した3焦点プレミアムICLが登場したことで、幅広い年代の視力回復に対応することができるようになりました。3焦点プレミアムICLのレンズ構造は、白内障手術で使用する3焦点レンズと似ていて、近方・中間・遠方の3つの距離に焦点を合わせる構造になっています。レンズの光学径が6.6mmと大きく設計されていますのでハロー・グレアの発生リスクを軽減することが期待でき、独自のレンズデザインによって白内障や緑内障、一時的な眼圧上昇のリスクも軽減できます。3焦点プレミアムICLの登場によって、いつまでも若々しい視力が期待できるようになりました。

プレミアムICLによる視力回復手術は点眼麻酔で行いますが、レンズを折り曲げて挿入することができますので、切開創は2.0mmほどと極小で早期の回復が期待できます。虹彩と水晶体の間にレンズを挿入しますので、レンズが入っていることが外からは判別できないため、審美性に優れていることが特徴です。老眼の治療に対応した「3焦点プレミアムICL」も同じ手術工程になります。手術は両眼同日に行いますので1日で終了します。

点眼麻酔をします。(少ししみる感じがします)

黒目と白目の境目を 2.5mmほど切開してレンズの挿入口を作ります。

切開創から眼内レンズを挿入します。

虹彩と水晶体の間にレンズを固定して手術は終了です。

術後は回復ブースで安静にしていただき、その後に診察を行います。 目の状態に問題がなければご帰宅となります。

正確で安全な手術を提供するために
ICL手術は手術ガイダンスシステムを使用します

当院では、正確で安全な手術を提供するために、手術ガイダンスシステムを使用してICL手術を行っています。検査では、「ARGOS」という検査機器で、患者様の眼を高解像度のデジタル画像で撮影し、患者様の眼の特徴を認識します。このデータをもとに、患者様の眼の状態に適した手術プランを構築し、角膜の切開位置や乱視軸などの情報を実際の手術で活用します。ARGOSには、大きく分けて「手術イメージの作成」「手術プランの構築」「実際の手術をガイド」という3つの役割があり、適応検査からご手術までをトータル的にサポートします。

手術ガイダンスシステムは
理想的なICL手術へと執刀医を導きます
Image: 理想的なICL手術をイメージ
ARGOSは、前房深度、角膜径、角膜屈折値、中心角膜厚、眼軸長、瞳孔径、房水深度、水晶体厚を瞬時に測定します。これらの測定をすると同時に、高解像度のデジタル画像で高速で患者眼を約1000枚撮影します。このデータを基に、患者眼の「認証」を行い、理想的な手術イメージを作成します。また、この患者眼の認証によって、手術中の眼の動きをトラッキングすることができますので、手術中に目が動いても、その動きに合わせて正確な手術を遂行することができます。
Plan: 理想的なICL手術をプランニング
患者眼の認証によって、レンズの度数や乱視用レンズの度数決定を行います。また、手術後の残存乱視を最小限にするために、乱視用レンズの円柱度数決定、最適な切開位置の調整、弓状角膜切開などを加味し、1人1人の患者様に対して理想的な手術プランを作成します。当院では、様々な検査データをもとに、手術で使用するレンズの特性や患者様の見え方の希望に合わせて、屈折矯正分野を専門とする冨田院長の経験によって、最適なレンズ計算を行っています。
Guide: 理想的な ICL 手術へとガイド
ARGOSによって高解像度で撮影された画像はデジタル解析されて、手術中の眼の動きをトラッキングし、手術前に計画した角膜切開位置、眼内レンズの中心固定位置、乱視軸を顕微鏡下とモニターに表示させます。理想的な手術プランを、実際の患者様の目にオーバーレイ表示させることで、作成したプラン通りに手術を行えるよう執刀医をガイドします。また、ARGOSのガイド機能は、執刀医が顕微鏡の倍率を変更すると、自動的にその倍率に合わせてガイドを表示も変更するため、様々な場面において大きな役割を果たします。
ARGOS のオーバーレイ機能
構築した手術プランが顕微鏡下で実際の患者眼に投影
執刀医を最適な手術に導く 手術前の検査で撮影された画像は、デジタル解析されて手術で使用する顕微鏡とリンクさせることができます。 理想的な角膜切開位置、眼内レンズの中心固定位置、乱視軸などの正確な情報が、実際の患者様の目にオーバーレイ(重ねて表示)されることで、理想的な手術プランを確実に遂行することができます。

笑気麻酔について

ICL手術は、目の手術になりますので、普段は緊張しない方でも慣れない手術室という環境に緊張してしまう方も少なくありません。また、緊張すると無意識に眼が動いてしまうこともあり、予定よりも手術時間が長くなってしまうこともあります。そんな時に効果的なのが笑気麻酔です。笑気麻酔は、痛みを和らげて全身をリラックスさせる効果があり、麻酔を切ると効果は速やかに消失します。循環器や呼吸器に影響を与えず、肝臓にも負担をかけないため、子供の歯科治療などにも使用される安全性の高い麻酔になります。最近では、白内障手術、緑内障手術、視力回復手術、眼瞼下垂手術、硝子体手術などの眼科領域においても、手術中の緊張緩和の目的で笑気麻酔が使用されるようになりました。

笑気麻酔の使用について
ICL手術は、点眼麻酔で行いますので痛みはありませんが、手術に対する不安や緊張がストレスとなり、ほんの少しの圧迫でも痛いと感じてしまう場合があります。怖がりな方、不安を感じやすい方、緊張しやすい方には、リラックスして手術を受けていただくために笑気麻酔が有効です。冨田実アイクリニック銀座では、笑気麻酔を使用した手術を提供していますので、ご希望の方は手術のお申し込みをいただく際にご相談ください。
手術当日でもお申し込み頂けます
笑気麻酔を使用しなくても大丈夫だと思っていても、手術当日になって緊張してきてしまうケースも少なくありません。そんな時は、手術当日でも笑気麻酔を付けることができますので、ご遠慮なくお申し出ください。手術中であっても、途中から笑気麻酔を付けることも可能です。手術室という慣れない環境になりますので、不安な時はいつでもご相談ください。
ArtiPlus
Redefining Presbyopia Correction

アルチプラスは、OPHTEC社(オランダ)から発売された老眼治療対応のICLレンズです。OPHTEC社は、アルチフレックスというICLレンズの開発で知られていますが、白内障手術に使用する多焦点レンズの開発も手掛けており、特許を取得した独自の光学デザインを持つプレシジョンCTFレンズは、日本でも発売されています。このアルチフレックスとプレシジョンCTFレンズが融合したレンズが、老眼の治療を可能にしたアルチプラスになります。

アルチフレックスとCTFプレシジョンの融合

アルチプラスは、OPHTEC社(オランダ)から発売されたアルチフレックスというアルチフレックスというICLレンズと白内障手術に使用する多焦点レンズ「CTFプレシジョンレンズ」が融合したレンズで、老眼の治療に対応した最新のレンズになります。すでに韓国のKFDAでは認可を受けており、2023年に行われたKSCRSにおいても良好な結果が報告されています。

ArtiPlusの特徴

アルチプラスは、独自のレンズテクノロジーを持つ新しタイプのICLになります。このレンズは、CTF(continuous transitional focus)で設計されており、複数のセグメントを持つ独自の光学部により、遠方から近方へのスムーズな視界移行を実現します。遠方と近方の2つのシャープな焦点に引っ張られて、中間距離においても優れた視界が期待できる点もアルチプラスのメリットです。 また、角膜と虹彩の間にレンズを挿入するタイプになりますので、レンズのサイズも気にする必要がなく、単焦点レンズで白内障を受けられた方でも手術を受けることができます。アルチプラスは、独自のレンズテクノロジーを持つ新しタイプのICLになります。このレンズは、CTF(continuous transitional focus)で設計されており、複数のセグメントを持つ独自の光学部により、遠方から近方へのスムーズな視界移行を実現します。遠方と近方の2つのシャープな焦点に引っ張られて、中間距離においても優れた視界が期待できる点もアルチプラスのメリットです。また、角膜と虹彩の間にレンズを挿入するタイプになりますので、レンズのサイズも気にする必要がなく、単焦点レンズで白内障を受けられた方でも手術を受けることができます。

ArtiPlus
  • 角膜と虹彩との間にレンズを挿入
  • ハロー・グレアが発生しにくい独自のレンズ構造
  • 老眼の治療を可能とした新しいタイプの遠近両用ICL
  • 万一の時にはレンズを取り除けば元に戻せる
  • 面倒な日々のお手入れが不要
  • 単焦点レンズで白内障手術を受けている方でも手術が可能
  • ICL手術で実績があるOPHTEC社(オランダ)が開発
ハロー ・ グレアの発生リスクを抑制

アルチプラスは、独自のレンズテクノロジーによって、ハロー・グレアの発生を抑え、夜間視力に優れた特徴を持っています。眼内レンズを使用した手術では、夜間にハロー・グレアが発生する課題がありますが、アルチプラスはハロー・グレアの発生が極めて少なく、夜間視力の低下というICL手術の課題を克服したレンズであると言えます。ハロー・グレアは、手術に関係なく見える人もいますし、発生しても時間の経過とともに解消していくことがほとんどですが、より発生しにくいレンズの登場はICL手術において大きな進歩であると言えます。

指導医ライセンスを持つ冨田院長が執刀を担当

アルチプラスの手術は、前房型レンズ、後房型レンズともに指導医ライセンスを取得している冨田院長が行います。冨田院長は、6年連続で「GLOBALTOPICLAWARD」を受賞し、ICL手術実績において世界一を記録しています。白内障手術で使用する「CTFプレシジョンレンズ」も日本国内で先駆けて導入。新しい技術を積極的に採用して最新の眼科医療を提供しています。

ArtiPlus手術の流れ

アルチプラスは、両眼同日に手術を行うことが出来ますので、手術は1日で終了します。手術は点眼麻酔で行いますので痛みも殆どなく、両眼で10分程度と短時間で終了します。

点眼麻酔をします。

黒目と白めの境目を2mm程切開します。

専用の器具を使用して切開創からレンズを挿入します。

レンズを角膜と虹彩の間に固定して手術は終了です。

OPHTEC社よりパイロットクリニックに認定

当院は、アルチプラスの導入においてOPHTEC社(オランダ)より「Pilot Clinical Sturdy Center」に認定され、日本で初めてアルチプラスを導入したクリニックとして、来日したOPHTEC社 President & CEOの Erik Jan Worst 氏(エリック・ヤン・ワースト氏)より冨田院長に認定トロフィーが手渡されました。

プレミアムICL

  • 近視
  • 遠視
  • 乱視

プレミアムICLは、レンズの中心に位置するセントラルスマートホールに加え、マージンホール、ハプティクスホールと計7つのホールが設置されたことで、合併症の抑制機能を兼ね備えたレンズとして評価されています。また、レンズの光学径が6.6mmと広く設計されていますので、ハロー・グレアの発生を抑制して質の高い夜間視力が期待できます。合併症の抑制を目的とした様々な機能が新たに搭載されたことで、一時的な眼圧上昇、白内障、緑内障のリスク低減が期待できます。また、レンズの大きさが13サイズ揃っていますので、患者様の目の大きさに合わせてレンズをオーダーすることができます。質の高い見え方と合併症の抑制を考慮したプレミアムICLは、近視、遠視、乱視、老眼と幅広い視力の悩みに対応することができます。

3焦点プレミアムICL

  • 老眼
  • 近視
  • 遠視
  • 乱視

質の高い夜間視力を追求した新時代のICL

プレミアムICLには、老眼治療に対応した3焦点プレミアムICLがありますので、ICL手術で老眼の治療ができるようになったことで、視力回復手術の適応年齢も幅広くなり、老眼が始まる40歳以上の方でも視力回復手術をご検討いただくことができるようになりました。3焦点プレミアムICLは、近方・中間・遠方の3つの距離に焦点が合う回析型のレンズ構造をしており、眼内手術として実績がある白内障手術でも使用されている3焦点眼内レンズに似たレンズ構造をしています。老眼は、ピント調節機能の衰えが原因であるため、眼精疲労に悩まされている方も少なくありません。また、無理に手元(近く)や細かな文字を見ようとすることで額や眉間にシワができやすくなり、年齢よりも老けた印象に見られるといった悩みにも繋がります。もちろん、3焦点プレミアムICLも合併症の抑制機能を兼ね備えていますので、老眼の改善だけではなく安全性にも配慮したレンズ設計になっています。

ArtiPlus

  • 老眼
  • 近視
  • 遠視

合併症の抑制を考えた新しいICL

このレンズは、OPHTEC社(オランダ)から発売された新しい老眼治療専用のICLレンズです。近視や乱視の治療に対応した「アルチフレックス」と白内障手術で使用する多焦点レンズ「CTFプレシジョンレンズ」が融合したレンズで、術後のハロー・グレアが発生しにくいことが主な特徴です。老眼に悩む方だけではなく、単焦点レンズで白内障手術を受け、日常生活に不便を感じている方にも対応することができますので、適応範囲が幅広いことも特徴のひとつです。


「ICL手術Q&A集」:ICL手術の疑問をすべて解決!


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監修者

冨田実
冨田実
冨田実アイクリニック銀座院長
医療法人社団 実直会 理事長
医学博士/日本眼科学会認定眼科専門医
アメリカ眼科学会役員
温州医科大学眼科 眼科客員教授
河北省医科大学 眼科客員教授