ICLやレーシックを受けていない人でも、ハロー・グレアが見えることはあります。ハロー・グレアは「手術を受けた人だけに起こる症状」ではなく、目の中に入った光が乱反射したり、にじんだりすることで起こる、光の見え方の現象です。

ハロー・グレアとは?

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ICLやレーシックを受けていない人でも、ハロー・グレアが見えることはあります。ハロー・グレアは「手術を受けた人だけに起こる症状」ではなく、目の中に入った光が、角膜・涙・水晶体・瞳孔などの影響で乱反射したり、にじんだりすることで起こる「光の見え方の現象」です。

— DEFINITION

ハロー(光輪症)とグレア(光輝症)

ハローとは、夜間の街灯や車のヘッドライトの周りに、輪のような光が見える現象で、別名「光輪症」とも言います。

グレアとは、光がまぶしく感じたり、光が広がって見えたり、白くにじんで見える現象で、別名「光輝症」と言います。

夜間に目立ちやすい理由

特に夜間に目立ちやすいのは、暗い場所では瞳孔が大きく開き、目の中に入る光の量が増えるためです。瞳孔が大きくなると、角膜や水晶体の周辺部を通る光も増え、光のにじみや散乱が起こりやすくなります。

ハロー・グレアの見え方

本来、目に入った光は角膜と水晶体で屈折し、網膜上の一点にきれいに焦点を結びます。しかし、角膜の形、涙の状態、水晶体の濁り、瞳孔の大きさ、乱視などの影響で、光が網膜上にきれいに集まらないと、光がにじんだり、輪のように広がって見えたりします。つまり、ハロー・グレアは、目の中で光がきれいに処理されず、散乱・回折・収差が起こることで見える現象です。

ハロー・グレアが手術を受けていない人にも起こる主な原因

1. 乱視・近視・度数のズレ

乱視があると、角膜や水晶体のカーブが均一ではないため、光が一点に集まりにくくなります。その結果、夜間のライトがにじむ、伸びる、放射状に見える、輪がかかるように見えることがあります。実は、近視・乱視・ドライアイなどがハロー・グレアの原因となっていることがあるのです。

2. ドライアイ

目の表面は常に涙で覆われていて、角膜表面をなめらかに保つ重要な役割があります。涙の層が不安定になると、角膜表面が一時的にでこぼこした状態になり、光が乱反射しやすくなります。そのため、ドライアイの人は、夜間のライトがまぶしい、にじむ、ハローが見えると感じることがあります。慢性的なドライアイもハロー・グレアの原因のひとつです。

3. 白内障

白内障では、水晶体が濁ることで、目に入った光が水晶体の中で散乱します。その結果、ライトの周囲に輪が見えたり、まぶしさが強くなったり、夜間の運転がしにくくなったりします。白内障の症状として、夜間の光の周囲にハローやスターバーストが見えること、また皮質白内障ではグレアが起こりやすいという傾向があります。

4. 瞳孔が大きい体質

暗い場所では誰でも瞳孔が開きますが、これは明るい所よりも視界から得られる情報が少なくなるため、瞳孔を開いてもっと多くの情報を集めようとするからです。特に、もともと瞳孔が大きい人は、夜間に角膜や水晶体の周辺部を通る光が増えます。周辺部を通る光は、中心部を通る光よりも収差が出やすいため、夜間にハロー・グレアを感じやすくなります。

5. 眼鏡・コンタクトレンズの影響

眼鏡のレンズの汚れ、傷、コーティングの状態、度数のズレ、コンタクトレンズの乾燥や汚れによっても、光がにじんで見えることがあります。そのため、手術を受けていなくても、眼鏡やコンタクトの状態によってハロー・グレアが強くなることがあります。

ICLやレーシック後に注目されやすい理由

ICLやレーシック後にもハロー・グレアが起こることがありますが、それは「手術で初めて発生する特別な現象」というより、もともと人の目に起こり得る光学的な現象が、手術後の新しい見え方の影響で目立ちやすくなる場合がある、という理解が正確です。

通常時でも普通に見えていたハロー・グレアですが、これは長年慣れ親しんできた見え方になるため、脳が違和感なく情報を処理しているからです。しかし、視力回復手術で視力が回復すると、今まで見えづらかったものがハッキリ見えるようになりますので、新しい見え方に脳が順応するまでに一定の時間を要します。そのため、ICLやレーシック後にハロー・グレアが気になるという訳です。ただし、時間の経過とともに脳が順応していきますので、いつの間にか気にならなくなっていきます

ICL手術後に見えるハロー・グレアとレンズの光学径との関係

レンズの光学径

ICL手術後に見えるハロー・グレアは、レンズの光学径(物を見る部分の大きさ)と瞳孔径(瞳孔が開いた時の大きさ)が関係しています。瞳孔は、明るい所で眩しさを抑えるために小さく縮みます。逆に暗い所では多くの情報を取り入れるために大きく広がります。

ハロー・グレアは、暗い所で強い光源を見た時に現れる症状ですが、暗い所でレンズの光学部よりも瞳孔が大きくなると、レンズの周辺から目の中に光が直接入り込む光と、レンズを通して見る光と二分されることになります。これが、ICL手術後に起こるハロー・グレアの原因のひとつです。また、入ってきた光がレンズやレンズの縁に反射するとハロー・グレアの原因になることもあります。そのため、レンズの光学径がレンズ選びの重要なポイントになります。

まとめ

ハロー・グレアは「手術後だけの症状」ではない

ハロー・グレアは、ICLやレーシックを受けていない人にも起こり得る、自然な光学現象です。手術後に気になりやすいのは、新しい見え方に脳が順応している過程であることが多く、時間とともに気にならなくなっていきます。

ICL手術においては、レンズの光学径が大きいほど、ハロー・グレアの発生リスクを抑えられる可能性があります。レンズ選びの際には、光学径も含めた総合的な判断が大切です。