プレミアムICLが注目される理由は、単に近視・乱視を矯正するだけでなく、長期的な合併症リスクの軽減を意識した設計が取り入れられている点にあります。次世代のICLとして期待されるその技術を詳しく解説します。

次世代のプレミアムICLのレンズ性能について

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プレミアムICLが注目される理由は、単に近視・乱視を矯正するだけでなく、眼内での房水の流れ、レンズの安定性、レンズのサイズ展開、ハロー・グレアの抑制、緑内障の発症リスク抑制、白内障の発症リスク抑制など長期的な合併症リスクの軽減を意識した設計が取り入れられている点にあります。また、老眼の治療に対応したレンズや遠視の改善にも対応できる点など、次世代のICLとして期待されています。

— KEY FEATURES

プレミアムICLに期待できる主な合併症の抑制機能

  • 眼内での房水循環がよりスムーズになっている
  • レンズの安定性
  • 豊富なレンズサイズの展開
  • ハロー、グレアの抑制
  • 一時的な眼圧上昇の抑制
  • 緑内障の発症リスク抑制
  • 白内障の発症リスク抑制
  • レンズに汚れが付着しにくい
  • 見え方の質を向上させるレンズ表面の加工

房水の流れを確保するホール設計

プレミアムICLには、レンズにホールを設けることで、房水の循環を確保しやすくする設計が採用されています。レンズの中心にセンターホールが設置されているのはEVO+ICLも同様ですが、それ以外にもレンズ上部にマージンホール、レンズの支持部にハプティクスホールが設置されたことで房水の流れを最適化するレンズ設計がなされています。特にレンズの中心に設置されたセンターホールは、ハロー・グレアの発生リスクを抑えるために、台形上にデザインされていることが特徴のひとつです。

白内障リスクを意識したレンズ設計

プレミアムICLは、レンズと水晶体の距離が十分に確保できるレンズ設計になっています。レンズと水晶体の距離が近くなると、白内障リスクが高まる可能性があります。プレミアムICLは、独自のレンズカーブ(プレミアムカーブ)によって光学部と支持部の角度が最適化され、水晶体から適切な距離を保つレンズ構造が採用されています。

プレミアムICLのレンズ構造図

レンズの安定性を高める支持部デザイン

プレミアムICLは、眼内でレンズが安定しやすいように、支持部の形状にも工夫がされています。左右に3つずつのハプティック(レンズを安定させる支持部)を設けることで、眼内での安定性を重視したレンズ設計が特徴です。これは、術後のレンズ位置の安定性に関わる重要な性能です。レンズの位置が安定することで、見え方の安定、傾きや回旋の抑制につながります。特に乱視用レンズでは、レンズが回転すると乱視矯正効果が低下するため、レンズの安定性は非常に重要です。

大きな光学径によるハロー・グレアの抑制

夜間に光がにじむ、まぶしく感じる、光の輪が見えるといったハロー・グレアは、ICL手術後に患者様が気にしやすい症状の一つです。プレミアムICLでは、光学径を大きくすることで、瞳孔が大きく開いた暗所でも視界の質を保ちやすくする設計が説明されています。EVO+ICLの光学径が6.1mmに設計されているのに対して、プレミアムICLは6.6mmとさらに大きく設計されていますので、ハロー・グレアの発生リスクを抑制する大きな光学径は有利な要素のひとつだと言えます。また、プレミアムICLは、最大で7.2mmまで光学径を大きく設計することができますので、平均よりもさらに大きな瞳孔径の方に対応することができます。

豊富なサイズバリエーション

EVO ICLは、レンズのサイズが4つしかありませんが、プレミアムICLは0.25mm刻みで13サイズを展開しています。このレンズサイズは、眼内での安定性を保つために非常に重要な要素になります。サイズバリエーションが少ないと近いサイズで手術を受けることになりますが、プレミアムICLは患者様の目の状態に適したサイズで手術を受けることができます。レンズのサイズが合わないと、手術後に目の中で傾いたり、旋回、回転してしまうリスクが高くなります。そういったリスクにも配慮したレンズが、プレミアムICLになります。

光学径と瞳孔径の関係のイメージ図

EVO ICLとプレミアムICLの違い

EVO ICLとプレミアムICLは、どちらもICL手術で使用する後房型レンズであり、角膜を削らずに視力矯正を行う点は共通していますが、大きな違いは主に以下になります。

項目EVO ICLプレミアムICL
素材コラマー
房水循環センターホール
水晶体との距離フラットなデザイン
レンズサイズ4サイズ
光学径6.1mm
矯正視力近視・乱視の矯正
承認厚生労働省認可
SUMMARY

プレミアムICLは、長期的な見え方の質に配慮した次世代のレンズ

プレミアムICLは、近視や乱視を矯正するだけでなく、老眼の治療にも対応できる3焦点のレンズもありますので、老眼が始まる40歳以降の方にもICL手術を検討いただけるようになりました。さらには、術後の合併症リスクの抑制を考慮して設計された新しいタイプの有水晶体眼内レンズとして注目されています。

レンズには房水の流れを確保するために独自のホール構造が採用されており、眼圧上昇や白内障などのリスクを軽減することを目的としています。また、眼内でレンズが安定しやすい支持部デザインや、豊富なサイズ展開、ハロー・グレアを抑えるための大きな光学径など、長期的な見え方の質にも配慮されています。角膜を削らないため、レーシックのように角膜形状を大きく変えることがなく、術後の見え方の質を保ちやすいことも大きな特徴です。